井原水産株式会社
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 カナダにおけるニシン漁の現状

現在、数の子は世界各地から日本に集められている。

その中でも、一番高値が付くカナダ西海岸産の数の子は、カナダ政府による厳しい漁業管理の下、抱卵鰊漁が毎年春に行われている。

毎年、カナダ政府漁業管理局はカナダ西海岸に生態する鰊の数を地域ごとに割り出し、その数に基づき鰊の漁獲枠を各漁法(巻き網、刺し網)、地域別に決める。

写真:カナダでのニシンの産卵シーン

 例えば、バンクーバー島西地区バークレー湾の巻き網漁は、1394トンなどに細分化されている。また、抱卵率が少しでも高い鰊を捕るため、管理局では産卵時期1〜3月の間、テスト漁を行い鰊漁をオープンする日時を決める。オープン間近になると管理局は漁場待機を案内し、漁獲操業予定の漁船に結集を呼びかける。
 これにより管理局は、いつでも漁場がオープンできるよう配慮し、抱卵率が一番高いと思われる時にオープンする。
 巻き網漁の場合オープン時間は、短い時で15分足らず、長くても2日間で終わる。このオープン時間は、すべての漁船に漁獲量のレポートを義務づけ、漁獲枠に達成した時点で漁場を閉鎖する方式を取っている。また、操業する漁船の数も漁業ライセンス保持者の中で希望を取り、各漁場、漁獲方法により均等に振り分けられる。

 以上の方式により、カナダ漁業管理局は資源の乱獲を厳しく防止している。1995年度の漁獲枠は28,107トンで、実際の漁獲量は30,220トンだった。

カナダ鰊漁の歴史は古く1870年代から商業鰊漁が行われてきた。1935〜70年の間、鰊はフィッシュミールと魚油の原料として捕獲されていたが、1971年、数の子を目的とした鰊漁が初めて行われた。

1975年以降カナダ西海岸の数の子は、日本で最良の製品として評価され価格は急騰した。

それによりカナダ水産業界では空前の数の子ブームになり、漁師は莫大な利益を得た。漁師は少しでも多くの鰊を捕るため漁船、漁具、装置に莫大な投資を始めた。その結果、短時間で多くの魚が捕獲され、一つのカナダ漁業管理局のミスも鰊の資源量に影響する結果になった。漁業管理局は、資源を減らさず、かつ有効的な鰊漁を行うため漁業規則を細かく取り決め、慎重な漁獲計画を立案している。

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